ブックタイトルまんが社会見学13 大研究!思いをつなぐセロハンテープ!

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概要

まんが社会見学13 大研究!思いをつなぐセロハンテープ!

ねん粘ちゃく着れきテープの歴し史コラム3じんるいおおむかしせっちゃくざいつかせいかつやくだ人類は、大昔からいろいろなものを接着剤として使い、生活に役立ててきた。せっここでは、接ちゃく着ざいはじねんちゃくたんじょうれきし剤の始まりから、粘着テープ誕生までの歴史みを見てみよう。じんるいせっちゃくざい1人類と接着剤ものものねんちゃくうもとせっちゃくざいそんざい物と物をくっつける粘着テープが生まれる元には「接着剤」の存在がせっちゃくぎじゅつやくまんねんまえつかあった。この「接着」の技術は、約1万2000年も前から使われているのだ。てん天ねん然アスファルトやくまんねん約1万2000年前げん現ざいどう在は道ろ路まえ、こうじ工事などつかで使うアスファルトにせきに似た、石しが自ゆゆ油の油ぶん分ぜんかた然に固まってでてんねんせっちゃくざいつかきた「天然アスファルト」が、接着剤として使わせっちゃくざいかたたてものどうろれた。この接着剤が、レンガを固め、建物や道路つくぎじゅつうだかんがを作る技術を生み出したと考えられているよ。ニカワき紀げんぜんねん元前3000年ごどうろのエジプトでは、動ぶつかわほねに物の皮や骨などを煮だえきつく出した液から作られせっちゃくざいる「ニカワ」が接着剤つかこだいちゅうごくふるはかとして使われていた。古代中国の古いお墓や、ピなかはっけんびじゅつひんラミッドの中で発見された美術品からも、ニカワみが見つかっているんだ。うるしにっ日ぽんと本で塗りょう料としてゆうめい有名な「うるし」も、ふるせっ古くから接ちゃくざい着剤としつかきて使われていた。紀げん元ぜんねん前2000年ごろのちゅうごくつかのちぎじゅつにっぽん中国で使われるようになり、後にその技術が日本つたきょうときんかくじきんせっちゃくざいにも伝わった。京都の金閣寺では金ぱくの接着剤つかとしてうるしが使われているよ。デンプンのりげん「デンプンのり」は現ざいつかみ在も使われる身ぢか近なせっちゃくざい接着剤。この「のり」こめは米などのデンプンつくから作られていて、にっぽんへいあんじだいつか日本では平安時代からよく使われるようになっかみあいしょうよしょうじむかした。紙との相性が良く、障子をはるのにも昔からつか使われてきたよ。やくねんちゃくざい2こう薬と粘着剤せっちゃくざいものものちからつよよわつか接着剤の物と物とをくっつける力を強くしたり弱くしたりして、使いやねんちゃくざいぎじゅつはったつはつめいうすくしたのが「粘着剤」。これは、技術の発達と発明によって生まれたのだ。やくこう薬ねんちゃくざいはじ粘着剤の始まりは、やくいやく「こう薬」という医薬ひん品だといわれている。やくこう薬は、ニカワやまつせっ松ヤニなどの接りょうくすりせいぶんまぬの料に、薬の成分を混ぜて布にぬったもので、古代ちゅうごくきずちりょうの中国やエジプト、ギリシャなどで、傷の治療につか使われていた。ちゃく着こざい材だいてん天ねんゴム然いま今もセロハンテープねんちゃくざいつかの粘着剤として使われてんねんる「天然ゴム」。ゴムきじゅの木の樹えき液からできてんねんとた天然ゴムを溶かしてかこうせいき加工できるようになったのは18世紀で、1839ねんげんざいせいひんはばひろつかか年には現在のゴム製品にも幅広く使われている加りゅうかこうほうはっけん硫という加工法が発見された。32