『くるまマイスター検定公式ガイドブック クルマ情報自慢2016~2017』における、「ロータリーエンジンを搭載した世界初の量産車は?」問題に関して

平素より大変お世話になっております。

このたび弊社より7月29日に刊行いたしました、『くるまマイスター検定公式ガイドブック クルマ情報自慢2016~2017』にて、「ロータリーエンジンを搭載した世界初の量産車はなにか?」という記述に関して、ご説明申し上げます。

 

上記『くるまマイスター検定公式ガイドブック クルマ情報自慢2016~2017』には、

 

①P16欄外に「Q.ロータリーエンジンを搭載した世界初の量産車は? A.NSUヴァンケルスパイダー」という記述があり、またいっぽうで

②P35上段2段目の写真キャプションに「コスモスポーツは1967年発売。世界初の実用・量産ロータリーエンジン搭載車だった」という記述があります

 

上記、記述①と記述②に関して、読者様より「矛盾しているのではないか」「結局のところ、ロータリーエンジンを搭載した世界初の量産車はなんというクルマなのか」というご指摘をいただき、編集部としての見解および訂正を以下にお伝えいたします。

 

・NSUヴァンケルスポーツは1964年発売、生産台数2375台。「シュポルト・プリンツ」という車両のボディをベースに2座オープン化しており、シングルローター500ccのロータリーエンジンを搭載した

 

・マツダ(当時は東洋工業)初代・コスモスポーツは1967年発売、生産台数1167台、専用ボディで2ローター982ccのロータリーエンジンを搭載した

 

上記2点を踏まえたうえで、

・NSUヴァンケルスパイダーはあくまで実験的な車両である要素が強いこと

・コスモスポーツは専用ボディとして開発されており、搭載された「10A型ロータリーエンジン」はその後も研究・改良が重ねられたこと

・世間一般にも「ロータリーエンジンを搭載する世界初の量産車はコスモスポーツ」という認識が広まっていること

・マツダ自身も公式サイトでそう表記していること

参照: http://www.mazda.com/ja/innovation/stories/greatcar/cosmo-sport/

 

これらを総合的に検討した結果、弊誌としましては、「ロータリーエンジンを搭載する世界初の量産車はコスモスポーツ」という見解を採用させていただきます。

 

したがいまして、『くるまマイスター検定公式ガイドブック クルマ情報自慢2016~2017』、P16欄外における、

「例題/ロータリーエンジンを搭載した世界初の量産車は? ①マツダ・コスモ ②NSUヴァンケルスパイダー ③シトロエンGSビコロール ④シボレー・モンザ2+2(正解=②)」

との記載は、訂正し、正しくは

「例題/ロータリーエンジンを搭載した世界初の量産車は? ①マツダ・コスモ ②NSUヴァンケルスパイダー ③シトロエンGSビコロール ④シボレー・モンザ2+2(正解=①)」

となります。

関係各所の皆さまに深くお詫び申し上げます。

 

講談社ビーシー

書籍出版部